【感想】水曜日が消えた【日本映画】

映画

Amazonプライムで何を見ようか選んでた時に、見つけて以前にシネマンションでおすすめされていたので見てみたので感想を残してみようと思います。

あらすじ

一人の身体に宿った《七人の僕》

曜日ごとに切り替わる人格のうち火曜日担当が僕だ。

だけど、ある朝目覚めるとそこは――水曜日!?

いつもは定休日の飲食店、入ったことのない図書館、そして、初めての恋。

友人の一ノ瀬にたしなめられながらも、浮かれていた僕(火曜日)だったが、ある不穏な気配に気づく。

僕らのなかに裏切者がいる……!?

予測不能の《七心一体》恋愛サスペンス!

(文庫裏表紙のあらすじより)

感想(ネタバレ含む)

1.今までにない多重人格物のオチ

よくある多重人格(解離性同一性障害)ものといえば、多重人格の中に殺人鬼の人格がいてその人格と戦い最後にはその人格を倒してめでたしめでたし。

というのがよくあるパターンですが、「水曜日が消えた」はそんなオチではないです。

いろいろありながら7人の人格がどんどん減っていくんですが、でもその人格一人一人には大事な人がいたり、いろんな人に必要とされていたり、ということに気づいて、7人全員を復活させて共存していくというオチが、とてもとても新鮮でした。

基本的なほかの人格とのやり取りの付箋での会話がおもしろくて「シャワーの温度を変えたら戻しておいて!」とか「花に水をあげたらちゃんと書いておいて!」や散らかしたまま寝ちゃうときは「あとはよろしく」とかほんとに共同生活している感が出てて楽しかったです。

そしてやっぱり一番好きだったのはエンドロールの付箋会話ですね!

一人が「虫歯できたかも」って書くと次の曜日が絵をかいて「この辺だよね」とか書く。すると「だれか歯医者行ってー」って流れから火曜日が「ハイハイ、俺が行けばいいんでしょ」という会話がとてもかわいいです。火曜日が歯医者さんに行ってくれたらみんなも「あざーす!」とか「神!」とか言ってお礼をしてるのもかわいかった。

絶対にエンドロールも見ることをオススメします!!

2.中村倫也の魅力!

中村倫也さんが好きな人はもちろん女性の方は彼のかわいい面やクールな面などいろんな表情を見れるこの作品は必見だと思いました。
何一人7役ですので、ファッションから髪形から話し方もいろんな中村倫也を見れますのでキュンキュンすること間違いなし!!

3.映像美

監督の吉野耕平さんは『君の名は。』にCGアーティストとして参加してたりする方で「水曜日が消えた」では監督以外にVFXということも担当しています。

VFXとは、「Visual Effects」の略で、視覚効果という意味らしいです。実際に現実では目にすることのできない画面効果を実現させるために、特撮を用いる映画やテレビドラマの中で使われる効果がVFXです。

見ていてとてもきれいだなと思ったのが何度か出てくる、事故にあった時の回想シーンです。
画面の色のトーンが明るくなり色も鮮やかになってすごく印象深いシーンになっています。

車の事故でもげてしまったサイドミラーが割れていて、そこに鳥が移ります。
この鳥が人格のメタファーになっています。

最初に出てくるこの回想シーンでは一羽の鳥がミラーの割れで7羽に分かれます。

その後のシーンで人格が二つになるときに出てくる回想シーンではミラーに映る鳥は1羽から2羽になってたり、2羽から1羽になったりと人格の数が増えたり減ったりした合図みたいになってます。

こういうおしゃれな暗喩がきれいな映像をとおして表現できるのはさすがだなって思ってしまいます!

予告動画

映画『水曜日が消えた』予告編(須田景凪の主題歌入り)

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