NISAと積立NISAの違いを徹底解説!どちらがお得?ジュニアNISAもあわせて解説

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株式投資や投資信託などで得た利益は、通常20%の税金がかかってしまいます。この税金がかからなくなる制度がNISAです。NISAには通常のNISAに加えて、積立NISAとジュニアNISAの3種類がありますが、これらを混同してしまう人も少なくありません。今回は、特に混同されやすいNISAと積立NISAの違いや3種類のNISAそれぞれのメリットとデメリットについて解説します。

NISAと積立NISAの概要

ここでは、NISAと積立NISAの違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。自分の投資スタイルからどちらが向いているかを選ぶと良いでしょう。

NISAと積立NISAの違い

NISAと積立NISAを比較した際に、まず目を引く相違点として非課税期間の長さが挙げられます。NISAは前述したように最長5年間で、ロールオーバーを行った場合でも最長で10年間が非課税期間となりますが、長期に渡る投資を対象とした積立NISAの非課税期間はさらに長い20年間です。一方、1年あたりの非課税投資枠はNISAが120万円なのに対して、積立NISAは40万円となっています。1年あたりにNISA口座で運用できる額はNISAに軍配が上がりますが、20年間という非課税期間を考えると最終的な金額は積立NISAの方が多くなっています。

対象となる金融商品も異なります、NISAは株式、投資信託、ETF、不動産投資と様々な種類の金融商品が対象となりますが、積立NISAの場合は前述の通り、投資信託とETFのみが対象です。そして、開始時期が異なることから投資可能な期間も異なっている点に注意しましょう。NISAは2014年から2023年となっており、この期間をすぎると新たに金融商品が購入できなくなります。積立NISAの投資可能な期間は2018年から2037年です。

NISAのメリット・デメリット

NISAのメリットは、何と言っても配当や売却益を一切税金を取られること無く受け取ることが可能な点です。また、1年の非課税投資枠が大きいため、短期間で大きく投資ができる点も見逃せません。また、非課税期間が満期を迎えた後はロールオーバーするか、課税対象の口座に移し替えるかを選ぶことも可能です。幅広い対象商品から選べるため、株式や不動産投資を行いたい人にはうってつけです。ある程度投資の経験がある人にとっては、NISAは強い味方となるでしょう。一方で期間が短いため、時間をかけて手堅く資産運用をするには不向きな点がデメリットとして挙げられます。対象が多いことから、投資初心者にとってはかえって上手く扱えない点もデメリットとなるでしょう。損益通算が適用できないため、NISAを運用して損が出ても通常口座の取引の利益を減らすことが不可能という点も注意が必要です。

積立NISAのメリット・デメリット

積立NISAもNISAと同様に配当や売却益について税金を取られることが無い点がメリットですが、これに加えて前述したように対象商品が投資信託やETFに限られているため、投資初心者でも安心して利用できる点は積立NISAならではのメリットと言えます。非課税期間が長いことから、じっくりと時間をかけて資産運用を行いたい場合は積立NISAを選ぶ価値が大いにあると言えるでしょう。ただし、年間の非課税投資額は少ないため、短期間で大きく投資を行う目的で利用するには不向きな上、非課税投資枠をオーバーしてしまう恐れがあることから、迂闊に積立対象の資産を乗り換えることもできません。株式や不動産は対象外となる点にも注意が必要です。そして、NISAと同様に損益通算が適用できないというデメリットがあることはしっかり覚えておきましょう。

ジュニアNISAの概要、メリット・デメリット

ジュニアNISAは、基本的にはNISAのようにNISA口座を利用して購入した金融商品について、最大5年間の非課税期間の中で得た売却益や配当益の税金がかからないという制度ですが、「ジュニア」の名が示すように、利用できる人は0歳~19歳の未成年者に限定されるという大きな特徴があります。NISAや積立NISAの利用には20歳以上という年齢制限があるため、未成年者が成人後の未来を見据えて資産運用ができるという点は大きなメリットと言えるでしょう。通常のNISA同様にロールオーバーが可能なのも見逃せないポイントです。

しかし、未成年向けのNISAであることから、制限も多く存在します。毎年の非課税投資枠がNISAよりも少ない80万円であることや、18歳までは自由に引き出すことができない点はデメリットと言えるでしょう。また、運用管理者が未成年であるため当然とも言えますが、運用管理者は口座開設者本人ではなく、その二親等以内の親族となる点も注意しなければなりません。とは言え、子供の将来を考えて資産運用を行いたい親御さんにとって非常に便利な制度なのは間違いないでしょう。

投資スタイルに合わせて自分に合ったNISAを選ぼう

ここまでご紹介したように、短期間で様々な種類の金融商品の売買を行ったり、1年の間に購入する金融商品の額が多い投資経験者にとっては通常のNISAがおすすめです。一方で、長期間腰を据えて安定した資産運用を行いたい人や、投資に不慣れな初心者は積立NISAを選ぶと良いでしょう。子供の将来のために資産運用を考えている場合はジュニアNISAいう選択肢もあります。自身の投資スタイルに応じて、最適なNISAを選びましょう。

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